歌詞

願い歌

常識なんてわからない
人の痛みもわからない
そもそも自分の痛みも
うまく言葉にできない

人間になりそびれた
そう思う方が正しい
形のないことばかり
染みるように積もるばかり

すれ違う人全て
自分と同じことを考えている
そうだったらいいのにな
そうじゃないのはなんでかな?

僕らはさ
願ったりさ
叶わないのなら歌ったりする
そのくせにさ
馬鹿にしてさ
わかり合うフリして
ガムを吐く

愛した人
許した人
その全ても時に零れ落ちる
心が荒んでいくのがわかる
でも今は僕ら叫ぶしかない

学校なんて嫌いだ
仕事なんて大嫌いだ
本当に求めるものは
一体どこにあるんだ

やりたいこともできない
それはお前のせいだ
そうして嘆く合間に
ゆるやかにシワを重ねた

歳をとるたび思い出すんだ
裏切られたこと
どうしようもなかったこと
楽しい思い出もあったんだよな
そう思えないのはなんでかな?

僕らはさ
願ってもさ
叶わないことばかり愚痴りあって
そのくせにさ燻るばかり
口だけだなんて馬鹿にするなよ
夢を知らないだけなんだよな
今が一番好きなんだよな
泥だらけの肌で渇望する
姿を馬鹿にするな

願うって信じた分だけ
無様だって笑うよな
そんなのわかってるんだよ
願いたいから願うんだよ

例えば僕でいるために
もしくは君を愛するために
あるいは人間らしさを噛みしめるために

僕らはさ
願ってもさ叶わない日々に
妥協もするよ
見下される馬鹿にされる
それでも這いつくばっているのさ

僕らはさ
この選択が間違いじゃないと誓って言う
「この心だけは濁せやしない」
「だからこそ僕らは叫ぶんだ」

僕らはさ