歌詞

少年少女

部屋の埃も気にしない 傷つくなんて恐れない
大切な物を探すため 大切な物を切り捨てた
酒の味も タバコの味も 叩き売りでばら撒いている寿命
悪意は地位だ 個性は格だ
自分を愛せない流行り病

努力が未だ糧にならない
もう全部投げ捨ててしまおう
才能が憎い 認められたい
あいつのポッケから盗んでやろう
朝日が嫌い 夜に染まりたい
理解されない 言葉が出ない
何もできない 走り出したい
ここには理想なんてものはない

娯楽で成長しては駄目なのか
今だけを愛しては駄目なのか
「ありがとう」とか「ごめんなさい」とか
当たり前がなぜ吐き出せないのか
社会性も協調性も見返りなしじゃ担えない
今が何者かわからないのに
何になれると言うんだ

価値観に潰されて人間を学んでる少年少女
差別も身に余る別れも名残にふさわしい
不幸ばっかりを愛して誰よりも涙する少年少女
綺麗に人を愛せるように
誰かと寄り添い合う未来を

僕らはこんなに痛いのに大人は何もわかっていない
そりゃそうかあんたらの時代じゃ別の悲しみが流行ってた
相手の気持ちにならなくちゃ僕らはなんにも変われない
それなのに何故か止まらない呪いが頭から離れない

守り続けたいものが人か物なのかわからない
離れて気づくと言うけれど時たま切り捨ててしまいたい
背丈も腹も毛の長さも自分は常に蠢くのに
他人の変化は許せない
命の浪費が許せない

夢を叶えたい気持ちだけでは
歩き出すことしか出来ないのに
夢を諦める時の辛さは
叶えたい辛さと同じなのに
齢十数年の尺度では
学べるものが少なすぎるのに
なんで楽しくてしょうがないんだろう

何でもない明日に笑いが止まらない少年少女
無駄な瞬間なんてない 理由なんて何もいらない
純粋無垢な心を愚かと馬鹿にされる少年少女
空っぽになる前にテンプレートでも叫ばなくちゃ
未来に

いつか虚しくなるものを本気で愛してしまうのは
手に入らないと気付いても諦めず手を伸ばすのは
弱さではない
何も知らない思いのまま描く強さがあるから

君たちの好きという気づきはいつか世界を突き動かすから
君たちの嫌いという叫びはいつか世界を目覚めさせるから
何一つ逆らえない何かに直向きになっていいんだよ
誰にも否定など出来ない 君たち以外に誰にもいない

何千回と挫けてそれでもなお歯向かう少年少女
世界を作っているのだ 痛み如きが邪魔するな
青春を泳いでいる全てが自由である少年少女
光か闇か未だ不明
押し付けられた弱さに負けるな
自分に負けるな